新しいPCをセットアップしたら、Outlookのメールを旧PCから移行しなければなりません。
公式な方法では、旧PCでOutlookデータをエクスポートし、新PCでインポートするようです。
Outlookにメールのデータをインポートする方法(Windows 10へ引越し) (pc-hikkoshi.com)
が、うちの会社では万が一に備えて、メールを受信してもサーバにメールを残す設定にしているため、この方法ではインポート後にサーバ上のメールが再度受信され、メールがダブってしまいました。
そこで、メールをダブらせずに新PCに移行する方法を編み出しました。
メールを移行する手順
・プロファイルを追加
コントロールパネル → Mail を開きます。
‘Mail’は、Officeのバージョンによって表示名が変わるようですが、下記画像のアイコンを探してください。

Outlookをインストールし、アカウントを設定していない状態では、下記のダイアログが表示されるので、’追加’を選択します。

プロファイル名を入力します。
Outlookをインストールして、普通にアカウントを設定すると、プロファイル名は’Outlook’になるので、それに合わせて’Outlook’を入力します。

アカウント設定
アカウントを設定画面が表示されるので、アカウントを設定してください。
画像ではPOP3/SMTPを手動設定しています。


アカウント設定時、アカウント名は、移行対象の旧PCに設定されているものと同じにしてください。

アカウント設定が完了したら、ダイアログを閉じてください。
pstファイルを上書き
Outlookのデータは、拡張子pstのファイルに保存されています。
新旧PCでpstファイルの場所を探し、旧PCから移行したpstファイルを、新PCのpstファイルに上書きします。
再度、コントロールパネル → Mail を開くと、先ほどと違う画面が表示されるので、’電子メール アカウント’を選択してください。

電子メールアカウントの一覧に、先ほど設定したメールが表示されます。

データファイルタブを表示して、データファイルを選択し、’ファイルの場所を開く’を実行してください。

pstファイルが存在するフォルダが表示されます。
旧PCでも、同様の手順でpstファイルの場所を特定してコピーし、新PCのpstファイルに上書きしてください。

この後にOutlookを開くと、旧PCで受信したメール等は引き継がれ、未受信のメールだけが新たに受信されます。
アカウントに設定されている、メールの振り分けルールやアドレス帳も一緒に移行されるので、けっこう便利です。