EUR/JPY マイナススワップの対策を考える

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EUR/JPYのマイナススワップ対策

EUR/JPYが想定する高値圏を超えて上昇しています。
私は鈴さんワイドレンジとあっきんさん331モデルを運用しており、両方の設定でEUR/JPYによるマイナスを喰らっています。
これに対する対策をどうするか、考えをまとめてみました。

ちなみに、私はとりあえずプラスになればよい程度の緩い考えで投資しておりますので、投資効率や利益の最大化は求めていない前提です。

結論

  • 損切はせず円高ターンになって決済されるのを待つ。
  • 含み損に耐えて、強制ロスカットされるのは全力で回避。
  • マイナススワップは、331モデル分に対してUSD/CHF先リピで対応。
  • 今後もこのまま運用を続けるかは考えどころ。

EUR/JPYが上昇することによる2つの問題

EUR/JPYが上昇し2つの問題が発生しています。この2つは切り分けて考えます。

  1. 売りポジションの含み損が増大している。
  2. 大きなマイナススワップで日々資金が削られている。

含み損増大問題

含み損に対する考察

含み損に関しては、ワイドレンジ・331モデルともに「いずれ利益に変わるので気にしない」前提です。
この前提の妥当性については、経済の詳しいことはわかりませんが、、、

  • 欧米は景気の過熱を抑えるため利上げしているが、銀行破綻など悪影響も出てきているため、どこで利上げを止め、利下げに転じるか注目されている状況。
  • 日本は長く続いたゼロ金利をどうやって解除するか、日銀新総裁がどこで利上げに動くかが注目される状況。

長い目で見れば欧米は利下げ、日本は利上げ方向にもっていこうとしているはず。
なので金利差が縮まれば、EUR/JPYも円高方向に戻るのでは、と考えています。

いつまで耐えればよいのかはわかりませんが、円高になれば含み損は減り決済益が得られるので、それまで強制ロスカットで退場にならないよう注意しながら待つことにします。

ロスカット対策

ロスカット対策としては、資金に余力があるので維持率をチェックして必要なら追加資金を口座に入れます。

追加資金でも足りない場合、考えられる手段は両建てか一部ポジションの損切りです。

両建ては、調べてみると上級者のテクニックで、積極的に進めるような情報はほぼ見つかりません。
鈴さんほどの方でも「両建てしたときに何が起きるかはやってみないとわからない」と言っておられるので、私のような素人の手に負えるものではないと思われます。
また、両建てを終了させるときには、EUR/JPYの上昇がどこで終了するかを見極め、損切が必要になると思いますが、その見極めは今の私にはできないです。

となると、追加資金が不足した場合は一番含み損の大きいポジションを損切して、維持率を回復させることにします。

マイナススワップ増大問題

マイナススワップの影響確認

まず、EUR/JPYでどれだけのマイナススワップが発生しているかを確認。

EUR/JPY 1Lotあたりのマイナススワップ額
・1日-150円として、1カ月で-4,500円なので、キリの良い金額で-5,000円とします。

鈴さんワイドレンジでは、私の場合レンジ上限までポジションを持つと約3Lotです。
スワップは1カ月で-15,000円かかることになります。

ワイドレンジで得られる決済益と比較

ワイドレンジ運用開始から約半年たちましたが、これまでの決済益は月4万~8万円ほどです。
EUR/JPY以外の通貨でもマイナススワップが発生しますが、月に3万円くらいマイナススワップで削られても、トータルの収益はプラスになっています。

ワイドレンジではマイナススワップの影響を考慮してもトータルではプラスになると予想されるため、マイナススワップ対策は積極的に取らないことにします。

7種類の通貨を同時に運用し、それらがちょこちょこ決済され決済益を得られるので、これがマイナススワップ対策になっている、という考えです。

ポジション数によって状況は異なる

注意点として、私は2022年11月から運用開始したため、EUR/JPYは売りレンジ120円~150円のうち、137円以下のポジションは持っていません。この分はスワップの影響が小さくなっています。
もしももっと前から運用していて、売りのフルポジションを持っていたら、マイナススワップも2倍くらいになるはずなので、この場合は月の決済益が消し飛びかねないです。

インフルエンサーさんの設定をコピーすれば同じ結果が得られるというのがトラリピの売り言葉として使われますが、状況は始めた時期によって人それぞれ違うということに気が付きました。

※逆に、最近トラリピを始めた方はポジションも少なくマイナスの影響も小さいのでは?始めたばかりでよくわからず不安になっている方は、ロスカットレートと日々のスワップ状況を確認してみると、案外影響は小さいのかも?

331モデルでのマイナススワップの影響

あっきんさん331モデルでは、EUR/JPYは安値ゾーン7、高値ゾーン9ポジション保有。これに加えて独自設定の残ポジ4で合計2Lot。
マイナススワップで1カ月に-10,000円削られています。

2月から運用開始し、累計決済益は約50,000円です。毎月-10,000円削られると半年後にはトータルでマイナスになりかねません。
なので、年内に円安方向に戻ってくれればいいなーという状況です。

しかし、331モデルでは155円に一撃必殺が控えているので、まだ想定レンジの上限にも達していないとも言えます。
プラススワップが期待できるCAD/JPYがレンジアウトしているのが痛いですが、緊急にマイナススワップ対策を取らねば、という状況でもないように思います。

とはいえマイナススワップは痛い

私の現状では、マイナススワップ対策しなくてもなんとかなりそうだという結論なのですが、対策を考えずただ設定をまねるだけだと自身が成長できないし、対策が取れるなら当然とったほうが良いです。
なのでどうできるかを考えてみました。

高金利通貨でプラススワップを得る

新興国の高金利通貨でプラススワップを得て、EUR/JPYのマイナススワップを相殺することを考えました。高金利通貨といえばメキシコペソや南アフリカランドのイメージなのですが、私にはこれらを扱う経験も知識もないので、安易に手を出すと火傷しそうです。

※しかし、トルコリラがすごく安値になっているので少しポジションを持ってみようか、気になっています。が、過去のチャートを見るととんでもない下がり方をしているので、この辺の背景をよく調べたほうがよいのでしょうか。

別の戦略を稼働する

以前から気になっていためがねこFRを4月から稼働しています。
まだ1カ月程度しか運用していないですが、おおむね含み益が発生している期間のほうが長く、安定していると感じます。
特に、USD/CHFが大きなプラススワップを稼いでくれつつ、想定レンジの下限付近にいて今後は上昇による決済益も見込めます。

今のところ、めがねこFRが順調に利益を上げてくれているので、これがヘッジの役割を果たしてくれています。

USD/CHFがおいしそう

USD/CHFの買いで、プラススワップがかなりつきます。さらにめがねこFRのレンジではかなり低い有利な位置にいるので、買いで持てば値上がりによる決済益も見込めそうです。

このことから、余裕資金を追加してUSD/CHFを先リピすることで、プラススワップを得ながら決済益を狙うのが今出来うる最善手であると考えました。

USD/CHFの先リピは、手持ちの口座でスワップポイントが大きかったみんなのFXで持ちました。
331モデルのEUR/JPY 2Lotを相殺する目的で、USD/CHFを2Lot取得。日々プラススワップを得られています。
USD/CHFがさらに下落したら、もう1Lot追加で買いを入れることも検討中です。

私は余裕資金があったので、別途ポジションを持つことができましたが、余裕資金がなければやはり一部ポジションの損切でマイナススワップを減らすしかなかったと思います。

含み損は気にしないといったものの、、、

今回は、ワイドレンジ、331モデルともに「含み損は気にしない」運用なので、この考えにのっとり含み損はいつか決済されなくなると考えましたが、本当にそうなるのかは心配な点。結局は神頼み的な対応になっているので、今の在り方に疑問を感じるようになりました。

損切したくない気持ちが、「含み損は気にしない」という都合の良い結論に誘導しているような気もします。

現実にはやっぱり含み損は小さいほうが良いです。トラリピは含み損と付き合いながら利益を出すとマネースクエアの公式サイトにも書かれていたので、含み損は受け入れなければならないものと思い込んでいたのですが、めがねこFRの仕掛けを体験すると、勉強して工夫すれば、含み損を抑えた運用ができるのかもしれないと思いました。

気づき・学び

今回の件から、いろいろな気づき、学びがあったので思いつくままにメモ書きします。

・昨年、独自設定でUSD/JPY売りを仕掛けていて円安に動いたときは、自身がどのような状況にあるのかわからず不安でした。
今回はロスカットレートやマイナススワップの影響を確認することができたので、多少は成長したのかなと思えます。

・大きなマイナススワップになる方向にトラップを仕掛けるときついです。
→ハーフ&ハーフだとかならずマイナススワップ方向の仕掛けが発生するので、スワップが大きい通貨は向かないのかも?
めがねこFRもUSD/CHFだけハーフ設定でないのはこのためなのかな。

・広いレンジに仕掛けると、トレンドが出たときに大量の含み損を抱えることになります。
裁量FXをやっていたとき、損切がつらくてできなかったので、損切不要のワイドレンジ・331モデルに着手しましたが、結果として大きな含み損を抱えるリスクと、そして含み損が必ず解消するかはわからないというリスクを受け入れることになりました。

インフルエンサーさんの設定は十分検証され、信頼できるものであると思いますが、相場では常に想定外のことがおきるリスクを抱えています。

このリスクに耐えられる精神力なり資金力なりが自分には足りないです。

・ある程度の資金を用意できるなら、ハーフ&ハーフにしなくても広いレンジをカバーできるので、
プラススワップ方向にだけ仕掛ければよいのか?、損切条件を明確にして損切前までに稼ぎきるか、
損切せずプラススワップをもらい続ける、という戦略もアリなんでしょうか。

・トラリピに取り組んで、長期目線でチャートやポジションを見れるようになった気がします。
この経験を活かして裁量FXに取り組んだら、以前よりはマシな結果になるような気がしてます。

・裁量FXもトラリピも求められることは同じで、経済状況やチャートを読んで動きを予想し、予想が外れたら損切を徹底、が結局は一番リスクが小さい方法なんですね。というわけでもう一度裁量トレードから学びなおし中。

・今回のUSD/CHFのように、想定レンジの上限or下限で、プラススワップ方向でポジションを持てれば、長期で見ればほぼ負けないのかも。現在のトルコリラもこの状態なのか?

・トラリピは含み損と付き合うものと、マネースクエアの公式サイトにも書かれていますが、それでも含み損を小さくする努力をすべきですね。

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