請負会社からの求人は多い
転職サイトに登録すると、一番たくさん求人があったのは、請負会社と言われる会社からでした。40代で請負会社に入社するのはアリなのでしょうか。
若いころに数年間、請負会社に在籍していたことがあるので、その時の経験から、40代で請負会社に再就職することの是非を考えてみます。
※私が在籍した請負会社は約15年前の1社のみで、現在はなくなっている会社です。すべての請負会社について語れるわけではないので、ご了承ください。
請負会社とは?
請負会社とは、ざっくりいうとプロジェクト単位で仕事を請け負う会社で、多くは客先に自社の要員を常駐させ、プロジェクトに従事させます。
派遣会社と似ていますが、派遣会社は作業員を客先企業に派遣し、客先企業の指揮命令の下で働かせますが、請負会社では業務の一部を自社で請け負い、作業員は自社の指揮命令下で作業することになります。
実態は、、
派遣と請負は、「派遣契約」と「請負契約」という、契約上の明確な違いがあります。
が、IT系の業務では、請負契約で客先常駐の場合、実態は派遣契約との線引きがあいまいです。辛口にいえば「偽装請負」とも言える状態が多いです。
つまり、契約がどうなっているかはともかく、客先企業に常駐し、客先社員の指示にて作業を行うことになります。
デメリットが多い
正直、偽装請負的な請負会社は、デメリットが多いと思います。
仕事がプロジェクト単位なので、「この仕事が終わったら次はあるのか?」という不安が常に付きまといます。
請負会社でも、正社員での雇用なら簡単にクビにはならないのでは?と思われるかもしれませんが、私が在籍していた会社では、3か月程度の期間、次のプロジェクトが見つからなければ、退職を迫られました。
それが嫌なら、希望しない職種・転勤を伴うような遠地に行くなどを強要されます。
が、客先企業で求められる人材は、そこそこの業務経験と常識があり、従順に指示を受けて働いてくれる人、つまり20代中盤~30代前半くらいの人が求められ、年齢が上がるにつれて需要がなくなります。
40代で請負会社に再就職しても、この先50代、60代と年齢が進むにつれて、厳しい状況になっていくのでは、、と考えられます。
メリットは、、
正直、積極的なメリットは思いつかないです。
求人を出しているので、採用しようという意思はありそうなことと、求人を見ていると「地元で働きたい人」という文言が強調されているので、どうしても地域にこだわらねばならない人にとっては、選択肢になり得るのでしょうか。
しかし、前述した「プロジェクト終了後、次の仕事があるか」を考えると、先のことは不透明です。
結論として、出来れば避けたいが、、
先のことを考えると、請負会社に入社するのは、デメリットが多すぎると思います。
しかし、40代での転職は簡単ではなく、多くの方は家族を養うため、収入を得る必要があると思います。働かないという訳にはいかない以上、どこかに再就職しなければなりません。
なので、選択肢としては除外せず、無職よりは仕事があり、収入を得られる道を取るべきです。ただし、「ここは一時のこしかけである」という意識を忘れず、正社員への転職活動は継続して行うべきです。
新しい仕事に就きながら、次の仕事も探さねばならないのは大変ですが、自身と家族の将来のため、頑張りましょう。
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